

バルベリアオリジナルマルシェバッグ1100円(税込)

バルベリアたにぐち


スノードロップの苔玉。昨年のちょうど今頃、ロンドンのチェルシー薬草園でのワークショップに参加して持ち帰ったもの。参加者が大きな丸テーブルの真ん中に置かれた材料に手を伸ばし、久しぶりに童心に帰って夢中で作った思い出の苔玉です。この時期のチェルシー薬草園は保有する100種以上のスノードロップをお披露目する恒例のイベントで賑わい、私も毎年楽しみにしているのですが、ご存知のようにイギリス中で厳しい外出制限中で当然断念。ただ、屋外で健康を維持するための施設として開園しているのでロンドンにお住まいの方のみ訪問できます。それはさておき、愛らしい苔玉は帰宅後すぐに庭の一番目立つところにぶら下げていました。夏場は干からびて野鳥につつかれ遊び場になったりしていてそのまま放置して一年。すっかり気にしなくなり忘れかけていると...ひょこっと白い帽子を被った小さい芽が顔を出しています。枯れて海綿みたいだった苔も徐々に緑を取り戻しつつあり、毎朝紅茶をすすりながらエールを送っています。長く厳しい冬でも土の中でエネルギーを蓄えタイミングを見計らって発芽する球根の生育サイクルはドラマチックで本当にたくましい。コロナ禍の運動不足解消でずらりと並ぶご近所の前庭を観察しながらお散歩していると、暖冬の影響もあって早々と水仙daffodilのつぼみが膨らんでいました。湿ってくすんだレンガ色の街並みに、素晴らしく晴れ渡った青空、足元には春を告げる黄色い水仙。春の訪れを感じさせる見事なコントラストに足取り軽やか。きっと大昔から同じ気持ちで厳しい冬を凌いだのでしょう。想いを馳せては励まされている気分です。黄色い水仙のつぼみの花束は£1(\140程)で売られていて手軽にお部屋を明るくする春の花の代表格として愛されています。この冬はとりわけ暗く長い未知のトンネル。気が滅入ることが多いだけに何かに希望を見出して少しでも明るい兆しが見えるように願うばかり。スノードロップに始まり、水仙、アネモネ、ラナンキュラス、アリウム、チューリップ、ムスカリ、クロッカス...その他山野草などたくさんの球根を秋に植えました。これから芽吹いてくるとにわか園芸家の休眠時期もそろそろおしまい。今年ほど春咲き球根の栽培が待ち遠しい年もないかもしれません。